最近、多くの人々が「+1 500-084-8585」からの着信に悩まされています。
この番号はアメリカからの国際電話番号のように見えますが、実際には詐欺の可能性が高いとされています。
突然の着信に出てしまうと、一体何が起こるのでしょうか?
まず、通話に出たとしても相手があなたの個人情報を知ることはありません。
しかし、声から年齢や性別を推測され、さらに詐欺のターゲットリストに追加されるリスクがあります。
この記事では、実際の事例や被害の対策について詳しく解説します。
+1の電話に出ると料金が発生?
日本国内で、うっかりプラス1から始まる電話番号や海外からの電話番号に出ても、着信側には通話料金が一切発生しません。
しかし、海外にいる場合(旅行先や出張先)では、着信料がかかります。
この着信料は、利用しているキャリアや国、地域によって異なります。
折り返すと料金が発生
プラス1から始まる電話番号から着信があっても、受けるだけなら料金は発生しません。
しかし、折り返して電話をかけ直すと高額な料金が発生する可能性があります。
プラス1から始まる番号は国際電話番号であり、通常の料金プランには含まれないため、別途料金がかかります。
大手キャリアでも、国際通話は基本的に有料オプションとなっているため、未加入の場合は国内通話よりも高額になります。
そのため、折り返しの電話をかけると予期せぬ高額な通話料金が発生することがあります。
見知らぬ海外の番号からの電話は、一度無視するか、着信拒否の設定をして何度もかかってこないようにするのが最良の対策かもしれません。
アメリカからの電話はなぜ?
最近、2024年5月にアメリカからの電話の着信があったという報告が増えています。
このような電話は、特殊詐欺やワン切り詐欺の一種である可能性があります。
身に覚えのないアメリカの電話番号から着信があった場合、すぐに応答せず、慎重に対応することが重要です。
多くの場合、心当たりがないため、電話に出なければ特別な料金は発生しませんので、安心してください。
特に使い捨て番号や無料番号などは、非常に怪しいと考えられます。
要するに、アメリカからの電話番号には出ないことが最善です。
海外からの電話番号一覧
- アメリカ: +1
- ロシア: +7
- イギリス: +44
- インド: +91
- 韓国: +82
- フランス: +33
- 中国: +86
プラス1から始まる電話番号からの着信の理由
プラス1から始まる電話番号から何度も着信がある理由は明確に断定できませんが、2023年10月28日のニュースで話題になったことがあります。
「LINE」などの通話やメッセージアプリにおける個人情報流出が関係しているのではないか、という噂もあります。
通常、プラス1から始まる電話番号はアメリカからのものですが、現在ではアプリを使って簡単に国際電話番号を生成できるため、「これはアメリカからの電話だ」とは一概に言い切れません。
例えば、アプリを利用して国際電話番号を作成し、それを利用して詐欺グループが電話をかけることも考えられます。
つまり、断定はできませんが、詐欺である可能性が高いといえます。
プラス1から始まる電話番号からの着信についての注意点
プラス1から始まる電話番号からの着信に対して、個人情報を聞き出すことが目的かもしれませんが、通話に出ただけで住所や氏名を特定するのは非常に難しいです。
警察や裁判所、弁護士の依頼など「調査」という正式な手続きを踏まない限り、あなたの個人情報が相手に渡ることはありません。
電話に出てしまったからといって、すべての個人情報が相手に伝わるわけではないので、冷静に対応しましょう。
ただし、相手はこの電話番号を使用している人がいることを確認でき、声から年齢や性別をおおよそ把握できるため、再び電話がかかってきたり、SMSメッセージが送られてくる可能性があります。
例えば、「今からそちらの家に向かう」などのメッセージが届いたとしても、電話番号だけで住所を特定することは一般の人にはできません。
一度落ち着いて、プラス1から始まる電話番号からの着信やSMSメッセージは無視するのが賢明です。
プラス1から始まる電話番号は詐欺で危険?
最近、詐欺被害が増加しており、プラス1から始まる電話番号を含む国際電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が急増しています。
香川県内でも被害が多発しており、警察庁と総務省は、2023年10月3日にプラス1などから始まる国際電話番号が特殊詐欺に悪用されるケースが7月以降急増していると発表しました【読売新聞オンラインより】【新潟日報デジタルプラスより】。
特殊詐欺の手口
主な詐欺の内容は架空請求です。例えば、
- 「料金の未納が発生しています」
- 「保険証が不正利用された可能性があります」
などの通話内容に注意が必要です。
実際の事例
以下は、実際に発生した詐欺電話の事例です。
ある主婦が「+1 56620373798」から電話を受けました。以下はそのやり取りです。
- 相手: 「厚労省のミウラです。○○さん(本名)の保険証が不正利用された可能性があります。11月6日に○○診療所と○○クリニックでADHDの治療薬を処方されましたか?」
- 主婦: 「いいえ、○○には住んでいません」
- 相手: 「この治療薬が覚せい剤の原材料となるもので、不正利用が横行しています。警察と連携して取り締まっています」
- 主婦: 「そういえば財布を無くしたことがあります。もしかしてその時に…」
- 相手: 「○○さんの保険証が不正利用されている可能性があります。2週間以内に保険証が止められるかもしれません。適切に対処してください」
- 主婦: 「分かりました。何をすればいいですか?」
- 相手: 「○○診療所と○○クリニックの管轄の警察に電話して、不正利用があった日付・病院・薬名を伝えてください」
- 主婦: 「今すぐ電話します」
- 相手: 「この電話から管轄警察に転送しますか?」
- 主婦: 「自分で調べてかけ直します」
その後、主婦は自分で管轄の警察署に連絡しました。
- 警察: 「保険証の不正利用と言われましたか?」
- 主婦: 「はい、そうです」
- 警察: 「最近その手の詐欺が多発しています。厚労省に確認してください」
このように、詐欺の手口は非常に巧妙で、実際に信じてしまうことが多いです。
対策
プラス1から始まる電話番号からの着信や、身に覚えのない国際電話番号からの通話には十分注意し、疑わしい場合はすぐに応答しないようにしましょう。
電話に出ても個人情報を話さないことが重要です。万が一、詐欺の疑いがある場合は、直ちに警察に相談してください。
まとめ
「+1 500-084-8585」の電話番号からの着信に出た場合、詐欺被害のリスクがあります。
通話に出た瞬間、相手はあなたの声から年齢や性別を推測し、さらに詐欺のターゲットリストに追加する可能性があります。
特に、架空請求や保険証の不正利用といった手口が多発していますので、慎重に対応することが重要です。
万が一、個人情報を聞き出そうとするような通話内容があれば、すぐに電話を切り、警察や関係機関に相談してください。
見知らぬ国際電話番号からの着信には応答せず、無視するのが最良の対策です。
常に警戒心を持ち、安全を確保することが大切です。