共通テスト2025の日本史の難易度が高かったとの声が多く、受験生の間での評価も分かれていますね。
特に、資料の読解を求める設問が多く、単純な暗記だけでは高得点が難しかったという声が多いようです。
共通テストでは原則として、科目間で20点以上の平均点差が生じた場合、または15点以上の平均点差が生じ、かつ段階表示の区分点差が20点以上の場合に得点調整が行われることが定められていて、受験生の不利を軽減する措置が取られます。
では、今年は実際どうなのか?について考えていきましょう。
概要
2025年度の共通テストにおける日本史の難易度は、受験生の間で難しかったという声が多いようです。
特に、歴史総合や日本史探究の問題は、従来の知識だけでは解答が難しい内容が多く、受験生の思考力や判断力を試す設問が増加しました。
このような難易度の上昇は、得点調整の必要性を高める要因となっています。
得点調整は、試験の難易度差によって受験生に不利益が生じないようにするための重要な制度です。
具体的には、科目間で20点以上の平均点差が生じた場合や、15点以上の差があり、かつ段階表示の区分点差が20点以上の場合に実施されます。
受験生が公平に評価されるような仕組みになっています。
2025年、共通テスト日本史の難易度は?
引用元:YouTube
2025年度の共通テスト日本史では、資料問題の割合が増加し、受験生の考察力が重視される内容となりました。
全体の問題数は6題で、各大問は高校生の探究活動を素材にした設問が多く、会話形式が多用されるなど、主体的な学びを促す工夫が見られ、特に、歴史資料を用いた問題が目立ち、受験生は多面的に歴史事象を考察する能力が求められたといえるのではないでしょうか?
そして、特定の時代だけでなく複数の時代を比較する問題が増え、受験生は歴史の流れを把握する力が試されました。
特に、歴史総合の問題では日本史の知識だけでは解答できない設問が多く、受験生にとっては難易度が高かったとされています。
このような出題傾向は、受験生に思考力を求めるものであり、全体としては中程度の難易度と評価されています。
全体的に難易度は中程度と評価されていますが、受験生の中には昨年よりも平均点が低くなると予想する声もあり、得点調整の可能性についても関心が高まっていますね。
得点調整の基準
引用元:旺文社
得点調整は、受験生にとって公平性を保つための措置で、同一教科の科目間で20点以上の平均点差が生じた場合に実施される重要な制度です。
この制度は、受験生が試験の難易度差によって不利益を被らないようにするために設けられています。
そして、2025年度からは得点調整の基準がさらに厳格化され、15点以上の平均点差が生じた場合でも、段階表示の区分点差が20点以上であれば調整対象となります。
この新たな基準は、受験生の成績の公平性を高めるために設計されており、特に得点分布が大きく異なる場合に有効な方法といえるのではないでしょうか?
過去の得点調整事例
得点調整が初めて行われたのは1989年で、これは理科の科目間で20点以上の得点差が生じたためでした。
1997年には、浪人生の平均点が現役生よりも低かったため、得点調整が議論されましたが、最終的には実施されませんでした。
この事例は、得点調整が受験生の心理面に与える影響を考慮する必要があったことが理由のようです。
受験生は、得点調整の有無によって自らの戦略や準備方法を変える可能性があるため、制度の透明性が求められるのではないでしょうか?
まとめ
過去の事例から、得点調整は受験生の心理面に大きな影響を与えることがわかります。
特に、得点調整が行われることで、受験生は自分の得点が他の受験生とどのように比較されるのかを気にするようになります。
このような心理的影響は、受験生のパフォーマンスや試験に対するモチベーションにも影響を及ぼすため、得点調整の基準や実施の透明性が重要です。
そして、新たな得点調整基準では、受験生の成績を9段階で表示する「スタナイン」が導入されます。
このシステムにより、各科目の得点分布を考慮した調整が行われ、受験生は自分の成績が全体の中でどの位置にあるのかを明確に把握できるようになるため、受験生の不安を軽減し、より公正な評価が実現されることが期待したいですね。