角田夏実選手の試合中にこめかみに貼られている丸いシール、皆さんも一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
世界柔道選手権3連覇、パリオリンピック金メダリストという輝かしい実績を持つ彼女にとって、このシールは単なる装飾ではありません。
その正体は、ファイテン社のチタンテープ。
角田選手は、このテープを貼ることで集中力が高まり、頭の回転が速くなると信じています。
彼女にとって、大事な試合でのルーチンとなっているこのシールの背後には、どんなエピソードが隠されているのでしょうか。
今回は、角田選手がこめかみにシールを貼る理由と、その効果について深掘りしていきます。
角田夏実選手について
角田夏実は、日本の女子柔道選手です。
1992年8月6日生まれ。
身長は161㎝。
血液型はA型。
千葉県八千代市出身。
現在、48kg級で活躍しており、2021年から2023年までの世界柔道選手権では48kg級で3連覇を達成しました。
また、パリオリンピックで金メダルを獲得しています。
さらに、柔道グランドスラムでは通算5個の金メダルを手にしています。
2018年のアジア大会では52kg級で金メダルを獲得し、2023年開催の2022年アジア大会では48kg級で金メダリストに輝きました。
【パリオリンピック】柔道女子角田選手 金メダル獲得!
2024年パリオリンピックの女子柔道48kg級は、現地時間の7月27日にシャン・ド・マルス・アリーナで開催されました。
この試合で角田夏実が日本選手として今大会初の金メダルを手にしました。
決勝戦の相手はモンゴルのバーサンフー・バブドルジでした。
角田は序盤から積極的に攻め、本戦残り1分4秒で巴投で技ありを奪いました。
さらに試合終了間際には寝技で決め、4分間の本戦を終えた時点で角田が勝利し、初のオリンピックで金メダルを獲得しました。
今大会で日本に最初のメダルをもたらしたことについて、彼女は笑顔で
「目をそらしてきたが、現実になってよかった」
と語っていました。
こめかみのシールの意味や効果とは?
彼女のユニークな柔道スタイルは長い手足を活かしたものであることに加え、試合中にこめかみに貼っている丸いシールも一際目立っていました。
実はこのシール、ファイテン社のチタンテープだそうです。
彼女は「IOCのスポンサー規定でロゴ入りのシールは使えないので、ロゴなしの特別なシールを作ってもらっています」と説明しています。
その効果について尋ねると、
「自分はこのシールの効果を信じています。頭の回転が速くなるなどの効果があると感じています。こめかみに貼ると特に効果があると言われていて、昔から愛用しています」
と語っていました。
過去にもこのシールを使用していた彼女ですが、角田にインタビューした際、シールを剥がして臨んだ試合で敗北した経験があることを教えてくれました。
それ以来、重要な試合では必ずこのシールを貼るというルーチンが定着しているそうです。
ファイテン社の公式サイトによると、同様の商品は「パワーテープ」として販売されています。
この丸型のボディケアテープは、粘着面にチタン(炭化チタン)をコーティングしており、チタンの力で血行を促進する効果が期待されています。
まとめ
角田夏実選手が試合中にこめかみに貼っているシールには、彼女のルーチンと信念が込められています。
ファイテン社のチタンテープは、集中力や頭の回転を高める効果があるとされ、角田選手もその効果を信じて重要な試合で使用しています。
このシールは、単なる装飾品ではなく、彼女のメンタルとフィジカルのサポートアイテムなのです。
過去の試合で剥がしてしまったことで敗北を経験したことから、大切な試合では欠かせない存在となりました。
角田選手にとって、このシールは勝利へのお守りのような存在であり、彼女のパフォーマンスを支える重要なアイテムです。
今後もこのシールと共に、さらなる活躍が期待されます。