メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは、全30チームの中から選ばれた12チームが争う重要なイベントです。
このプレーオフは、地区優勝を果たしたチームと、それ以外のチームから選出されるワイルドカードが参加し、最高の栄誉を目指します。
特にワイルドカード制度は、地区優勝を逃したチームにもチャンスを与え、さらなるドラマを生み出す仕組みとして注目されています。
この記事では、ポストシーズンの仕組みやワイルドカードの役割について詳しく解説していきます。
MLBのポストシーズン(プレーオフ)について
メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズン、いわゆるプレーオフは、全30チームの中から選ばれた合計12チームが挑戦します。
各リーグから6チームが進出し、その枠組みについて詳しく見ていきましょう。
地区優勝チーム
MLBはアメリカン・リーグとナショナル・リーグに分かれ、それぞれが東・中・西の3地区に分かれています。
各地区の成績が最も優れたチーム、つまり地区優勝チームが合計6チーム選ばれ、ディビジョンステージからプレーオフが始まります。
この中から、勝率の高い2チームにはシード権が与えられます。
ポストシーズン進出チーム
地区優勝チームを除いた勝率上位3チームがワイルドカードとしてプレーオフに進出します。
こうして合計12チームがポストシーズンに臨むことになります。
初戦:ワイルドカードシリーズ(WCS)
ワイルドカードシリーズはポストシーズンの幕開けを飾る重要な試合です。ここでは以下の対戦が行われます。
1. ワイルドカードでの勝率が最も高いチームと、2位のチームが対戦。
2. 地区優勝の中で勝率3位のチームが、ワイルドカード3位のチームと対戦。
このシリーズは3戦制で、先に2勝したチームが勝ち上がります。
試合はそれぞれの勝率によって本拠地で行われ、勝者は次のディビジョンシリーズへ進むことができます。
2戦目:ディビジョンシリーズ(DS)
ディビジョンシリーズはワイルドカードシリーズの勝者たちが地区優勝チームと対戦するステージです。
ここでは次のように進行します。
1. 地区優勝1位のチームは、ワイルドカード1位と2位の勝者と対戦。
2. 地区優勝2位のチームは、地区優勝3位のチームとワイルドカード3位の勝者と対戦。
このシリーズも3勝先取の5戦制で、試合はホームアドバンテージが地区優勝チームに与えられます。
3戦目:リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)
リーグチャンピオンシップシリーズは、各リーグのトップ2チームが対戦し、勝者がワールドシリーズへ進出します。
試合は7戦制で、先に4勝を挙げたチームが勝者となります。
ここでもホームアドバンテージはレギュラーシーズンの成績によって決まりますが、ワイルドカードチームが対戦する場合は地区優勝チームに特別に与えられます。
4戦目:ワールドシリーズ(WS)
ワールドシリーズはMLBポストシーズンのクライマックスで、各リーグの頂点を決定する戦いです。
このシリーズも7戦制で、最初に4勝したチームが優勝となります。
試合順は(2試合→3試合→2試合)で、ホームアドバンテージはレギュラーシーズンの成績が影響します。
2024年ポストシーズンの日程
2024年のポストシーズンは、ワイルドカードシリーズが日本時間10月2日に始まります。
ワールドシリーズは日本時間10月26日に開幕し、約1ヶ月間にわたって行われます。
今年は史上初めて、ワールドシリーズにフレキシブルな日程が採用され、もし優勝決定シリーズが5試合以下で終了した場合、開幕日が前倒しされることもあります。
各ステージの日程は以下の通りです:
【ワイルドカードシリーズ】
10月2日スタート(最大3試合)
【ディビジョンシリーズ】
10月6日スタート(最大5試合)
【リーグチャンピオンシップシリーズ】
ナ・リーグが10月14日、ア・リーグが10月15日スタート(最大7試合)
【ワールドシリーズ】
10月26日スタート(最大7試合)
このシーズンも、各チームの熱い戦いに目が離せません。
まとめ
MLBのポストシーズンは、各リーグから選ばれた合計12チームが繰り広げる興奮の舞台です。
地区優勝チームが進出する一方で、勝率の高い3チームがワイルドカードとして参加し、プレーオフの競争を一層激化させます。
ワイルドカードシリーズでは、勝率上位のチームが地区優勝チームと対戦し、勝者が次のステージへ進む仕組みです。
ディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズを経て、最終的にはワールドシリーズで優勝を目指す流れは、ファンにとってたまらないドラマを生み出します。
このように、ポストシーズンとワイルドカード制度は、MLBの魅力を高める重要な要素となっています。