堀米雄斗選手は、2024年パリオリンピックのスケートボード競技で見事なパフォーマンスを披露し、注目を集めています。
特に話題となったのは、彼が競技中にイヤホンをつけている姿です。
一見、リラックスや集中力向上のために音楽を聴いているように見えますが、実はそれ以上の深い理由がありました。
堀米選手はイヤホンを使って音楽を聴くことなく、自分自身との対話に集中するためのツールとして活用しているのです。
彼が語るには、外界の雑音をシャットアウトし、内なる声に耳を傾けることで、プレッシャーに打ち勝ち、最高のパフォーマンスを発揮するための大切な方法だといいます。
この記事では、堀米選手がイヤホンをつけている理由やその効果について詳しく解説します。
パリオリンピック スケートボード競技
スケートボード競技の日程
2024年パリオリンピックのスケートボード競技は、コンコルド広場に設置される特設アリーナ「アーバンパーク」で開催されます。
ストリート競技は7月27日（土）から29日（月）まで、パーク競技は8月6日（火）から8日（木）まで行われます。
このアリーナでは、3×3バスケットボールやBMXフリースタイルなどの競技も同時に実施されます。
スケートボード 競技ルール
スケートボード競技は、ストリートとパークの2種目が男女別に行われます。
各種目には22人のスケーターが出場し、予選を経て8人が決勝に進出します。
決勝でメダリストが決定します。
ストリート競技では、選手は45秒間の「ラン」を2本行い、さらにシングルトリックを披露する「ベストトリック」を5本行います。
この中から、ランの最高得点1つとベストトリックの最高得点2つの合計で順位が決まります。
一方、パーク競技では、選手は45秒間のランを3本行い、そのうちの最高得点1つが採用されます。
ストリートのランとは異なり、パークでは転倒した時点でそのランが終了します。
スケートボードが新種目になった理由
スケートボードは若者に圧倒的な人気を誇るスポーツです。
若い世代をオリンピックに引きつけたいという狙いと、開催地である東京が都市の象徴であることから、ストリートスポーツの代表としてスケートボードが選ばれました。
これが東京オリンピックから新種目として追加された理由です。
堀米雄斗選手の経歴
堀米雄斗（ほりごめ ゆうと）
生年月日: 1999年1月7日
出身地:東京都
堀米雄斗は、東京都出身のストリートスケートボード選手です。
6歳のとき、父親の影響でスケートボードを始めました。
中学生になると、ストリートスケートボードの分野で本格的に活動を開始し、優れたバランス感覚や卓越したボードさばき、そして独創的な技を駆使して頭角を現しました。
高校卒業後、堀米は本格的にアメリカへ渡り、世界最高峰のツアー大会に参加することで実力を磨きました。
2019年のシーズンでは、オリンピックの選考対象となる国際大会で2連勝を果たし、さらに世界選手権では準優勝を飾り、世界のトッププレイヤーとしての地位を確立しました。
2021年6月の世界選手権では、世界ランキング1位のライバルであるアメリカのナイジャ・ヒューストンを抑え、見事に初優勝を果たしました。
堀米雄斗選手がイヤホンをつけていた理由
連覇を成し遂げた堀米は、緊張の中で迎えた５本目の心境を語った。
「イヤホンはつけていたんですけど、音楽とかもかけないで、できる限り、もう自分と集中できるようにして」
と述べた。
そして、
「サポートしてくれてるみんな、家族、友達、ファンもほんとにすごい。みんなの応援が最後に乗れた鍵になった」
と振り返った。
代表選考を含む大逆転での連覇については、
「自分では逆転を狙ってはいないんですけど、できれば早めに乗って優勝を決めたいんですけど…。まあでも最後でも逆転できてほんとにうれしいです」
と笑顔で語った。
まとめ
パリオリンピックで見事なパフォーマンスを見せた堀米雄斗選手がイヤホンをつけている理由について解説してきました。
彼にとってイヤホンは、単なる音楽を楽しむツールではなく、自分自身に集中するための重要なアイテムです。
外部の雑音を遮断し、内なる声に耳を傾けることで、プレッシャーを乗り越え、最高の技を披露する準備が整うのです。
家族や友人、ファンの応援も大きな支えとなっており、彼の成功の鍵となっています。
イヤホンをつけるというシンプルな行動が、堀米選手のメンタルマネジメントの一環であり、大舞台での冷静なパフォーマンスを支える重要な要素であることがわかります。
今後の活躍もますます期待される堀米選手から目が離せません。
