台風10号が日本に接近し、航空便に影響を及ぼす可能性が高まっています。
強風や大雨が予想される中、飛行機の欠航や遅延も懸念されています。
この記事では、台風10号が航空便に与える影響や、各航空会社の対応状況、さらに今後の進路予想と対策について詳しく解説します。
旅行や出張の計画に支障をきたさないよう、最新情報に基づいた適切な対策を講じましょう。
飛行機の欠航基準について
台風が原因で飛行機が欠航するかどうかは、具体的な基準が設けられていません。
航空会社ごとに異なるガイドラインがあり、天候の状況に応じて柔軟に対応しています。
欠航や遅延の決定には、出発地と到着地の天気、さらには滑走路の状況が大きな要因となります。
特に、滑走路での風向きや風速は、飛行機の離着陸に大きな影響を与えるため、慎重に判断されます。
台風が出発地や到着地に直撃する場合、航空会社は早めに欠航や遅延を決定することが多いですが、状況によっては出発前の機長の判断で最終的な決定が下されることもあります。
飛行機は基本的に向かい風や追い風には強いですが、横風には比較的弱いです。
風速が15～20メートルに達する横風がある場合、飛行に影響が出る可能性があります。
風速15メートルは、車の窓から顔を出した時に感じる風の強さに近いです。
横風が強い場合は、欠航のリスクを考慮しておくと良いでしょう。
国際線と台風
国際線は一般的に国内線よりも台風の影響で欠航になる可能性が低いとされています。
国際線は便数が少なく、欠航時の損失も大きいため、航空会社は出発の遅延などで対応し、欠航を避けるよう努めます。
JALとANAの対応
JALの対応（8月25日19:30時点）
JALは以下の路線に対して「取消料免除」を発表しました。
【8月27日終日】
種子島、屋久島、喜界島、奄美大島
【8月28日終日】
新潟、小松、松本、名古屋中部、大阪伊丹、大阪関西、南紀白浜、但馬、隠岐、岡山、出雲、広島、山口宇部、徳島、高松、高知、松山、北九州、大分、宮崎、種子島、屋久島
この対応は欠航が決定したわけではなく、運航に影響が出る可能性がある便に対して特別な対応を行うものです。
対象となった便の変更や取り消しに対して、通常かかる取消料が免除されます。
ANAの対応（8月25日12:00時点）
ANAも以下の路線について取消料免除を発表しています。
【8月27日午後のみ】
名古屋中部、大阪伊丹、大阪関西、神戸、徳島、高松、高知、松山、宮崎、鹿児島
【8月27日終日】
八丈島
【8月28日終日】
八丈島、名古屋中部、大阪伊丹、大阪関西、神戸、鳥取、米子、萩石見、岡山、広島、岩国、山口宇部、徳島、高松、高知、松山、大分、対馬、五島福江、宮崎、鹿児島
ANAの対応はJALと若干異なり、8月27日は午後発着便のみが対象です。
午後発着便以外は対象外となる場合もあります。
欠航と運航に影響がある便
JALやANAが「運航に影響がある便」と発表しても、必ずしも欠航になるわけではありません。
これは、運航に影響が出始めた時点で予約者に事前に準備してもらうための情報です。
欠航の決定は通常、前日か当日に行われることが多いので、公式サイトを頻繁にチェックすることをお勧めします。
一度「運航に影響がある」とされた便は、その後変更されることはありませんので、安心してください。
LCCの対応
LCCは、JALやANAのような事前の対応を行うことは少ないです。
欠航が決まるのも直前になることが多く、代替便の手配が難しい場合もあります。
運航本数が少ないLCCでは、振り替えが困難になることがあり、その結果、延泊を余儀なくされることもあります。
台風シーズンには、対応が迅速な航空会社を選ぶことも重要です。
欠航時の振替と手続き
悪天候で欠航となった場合、ANAやJALをはじめとする大手航空会社、またLCCでも振替便への変更が可能です。
この際、手数料は発生しません。
ただし、LCCのように便数が少ない場合は、当日中に振り替え便が取れないこともあります。
その場合は、後日別の便を利用することになります。
宿泊が必要になった場合の宿泊費や移動費は自己負担となります。
払い戻しや予約変更の手続きは、出発予定日の10日以内に行う必要があります。
手続きは航空会社のカウンター、コールセンター、または公式サイトから行えます。
混雑している場合でも、10日以内であれば後日に手続きしても問題ありません。
台風10号の予想と対策
【台風10号の進路】
8月26日午前3時現在、台風10号は日本の南を西北西へ時速約25キロで進行中です。
中心気圧は980hPa、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルです。
台風は28日午前3時に「非常に強い」勢力で屋久島の南に到達し、29日から31日にかけて九州または四国に上陸し、本州を縦断する見込みです。
風・波・雨の予想
台風の接近により、26日夜から九州南部、四国、近畿南部で強い雨と高い波が予想されています。
27日以降、西日本では暴風と高波に警戒が必要です。
特に九州南部や奄美地方では猛烈な風が吹くおそれがあり、土砂災害や河川の氾濫にも注意が必要です。
暴風対策
【1. 雨どいや側溝の掃除】
雨水の流れを良くし、冠水を防ぎましょう。
【2. 屋外の物の固定】
風で飛ばされる物は室内にしまうか、しっかり固定します。
【3. 窓の保護】
窓ガラスにガムテープを貼り、破片の飛散を防ぎます。
雨戸があれば閉めると良いです。
大雨対策
【1. 排水溝の掃除】
水害を防ぐために、雨どいや側溝を掃除しておきましょう。
【2. 家財道具の移動】
家電や食料品を高い場所に移動させ、浸水被害を減らします。
【3. 電源コンセントの抜去】
水による漏電やショートを防ぐために、コンセントは抜いておきます。
台風が接近してからでは遅いので、早めに対策を行ってください。
まとめ
台風10号の接近により、多くの航空便が影響を受ける可能性があります。
台風の強風や大雨が飛行機の運航に支障をきたし、欠航や遅延が予想されます。
JALやANAなどの航空会社は、影響を受ける便について取消料免除などの対応を行っていますが、状況は逐次更新されるため、公式サイトで最新情報を確認することが重要です。
台風対策として、飛行機の運航情報をこまめにチェックし、必要に応じて予約の変更や振替便を手配しましょう。
